【体験談】HSP気質を持つ人がHSPの勉強をするときに気をつけたいこと。

HSPのライフメンタル
この記事は約6分で読めます。

今回は自身の体験談をベースに、
「過敏」タイプさんたちの自分との向き合い方
そして私が実践したHSPの気質の勉強の仕方について書いていこうと思います。

noteでも執筆しました。

この記事について

自分が「敏感なタイプの人間」と「敏感ではないタイプの人間」
どちらと言えば前者のタイプだと自覚したのはつい最近のことです。

HSPだと自覚したあとに敏感さが敏感を呼び
いろんなことに過敏になって疲れてしまった経験とあわせて
結果的には感情を整理して自分で納得ができるところまでまとまったので
どんな方法で自分の中に落とし込んだかを書かせていただきました。

似たような経験がある人や
『もしかしてわたしも「敏感さ」を持っているかも?』
と思っているかたに共感してもらえたら嬉しいです。

HSPのお勉強をはじめる

”HSP”という言葉を知っていますか?

HSP”(Highly Sensitive Person)
「視覚や聴覚などの感覚が敏感で、非常に感受性が豊かといった特徴を生得的に持っている人」

と定義づけられ、近年HSPに関する書籍やWeb情報がとても多く出てきています。
なので今回はHSPに関する説明は割愛させていただきます。

わたしがHSPという言葉と出会ったのは、
『「繊細さん」の本』と本屋さんで見つけたときです。
フラッと手に取って少し読み、その日は購入せず、すぐにネットで”繊細さん”と調べると
HSPに関する情報が目に飛び込んできました。

日々の生活で、意識(自覚)のあったことから
無意識だけど言われると首を大きく縦に振りたくなるくらいの
当てはまることが多く、驚きました。

それから別の本やインターネットでもよくその言葉を見かけるようになり
興味を持って積極的に本を手に取ったり、記事や動画に目を通したりしていました。

下のような診断テストもクリニックやサイトでそれぞれ公開されています。
いくつ以上当てはまるとHSPの可能性があります、といった診断方法が多いです。

・機嫌の悪い人が近くにいると自分が悪いと感じる
・怒鳴られると委縮してしまう
・美しい風景を見ると泣きそうになる
・悲しい話、ドラマはつらくて見ていられない
・新しい場所に行くとワクワクする
・団体行動が苦手
・人と一緒にいることがストレス
・1人でお弁当を食べたい
・指示されると嫌気がさす
・人に近寄られるのが苦手
・行動前に考え込んでしまう
・会話に答えるのや返信するのが遅い
・空気を読みすぎて空回りする
・人にどう見られるかでファッションを決める
・人から否定された服は二度と着ない
・冷蔵庫やエアコンの音が気になる
・蛍光灯の強い光が苦手
・BGMがあると眠れない
・いつもと違う場所は寝付けない
・肌触りのいい服が好き
・小さなことには気付かない
・発想が斬新、天才肌と言われる
・集中しても他のことに目が向けられる
・世の中は生きづらいと感じる
・小さな一言で心が壊れるほどつらくなる

https://cocoyowa.com/hsp/diagnostic-test/

いろいろなテストが存在しているので
気になる人はご自身で調べてやってみるといいと思います。
わたしはだいたいどのテストも7割くらいは当てはまっていました。

勉強をしたら逆に苦しくなった

自分は敏感なタイプな人間ということ、
世の中には同じような気質の人が5人に1人の割合でいるということ、
その人たちに共通する生きづらさや過去の経験。

まずはそんな基礎知識からインプットしていき、
生きづらい から すこしでも楽に生きられるように
といった内容のものを読んで勉強しているはずなのに、
わたしの場合は楽になるよりも苦しくなったんです。笑

はじめは新しい気づきが楽しくても、だんだんと気持ちの変化がありました。
なにが苦しかったかを思い出してみます。

  • 本や動画で取り上げられている、別の人の経験を読むと、自分が体験した気分になって落ち込んだ。
  • 過去の似たような経験が脳内で鮮明に再生されて落ち込んだ。
  • 「自分は繊細・敏感」と自覚することで、さらにいろいろなことに敏感になり神経質になった。

このように過敏になりすぎたわたしは
本の著者や動画をあげている人が伝えたいとする、
「そんな考え方・生き方をどう変えたら楽になるか」
という対処法まで把握は一気には把握ができず苦しくなっていました。

対処❶ひとまずお勉強をやめてみた

最初に変えた行動は、
一旦インプットすることからは離れてみる、です。

感情移入が激しすぎて疲れたのでシンプルに情報と距離を置きました。

具体的には

・読み途中の本は読むのを中断する。
・YouTubeで検索するのをやめる。
・目につくところに情報があっても(気になっても)見ないようにする。
・頭に一瞬浮かんでも深く掘り下げない。

そうするとその場で得た情報に深入りして気に病むことは自然と少なくなりました。

対処❷少量インプット→たまにアウトプット

とはいえ知ることや調べることを完全にはやめたくなかったのです。

気になったことはメモして知識だけを覚えておき、人に伝えてアウトプットするようにしてみました。

そうすると ”情報×自分” だけの世界ではなくて
”情報×自分×話し相手×会話で生まれるいろんな発見” 
の世界になることに気づきました。
それまでとは違った新しい発見や、
自分の考え方の整理ができてとてもよかったです。

信頼できる身近な人だったり、
感性が近いと感じる人だったり、
HSP(心理学)のことを知っている人だったりと、
会話できると楽だと思います。

対処❸「敏感さ」に対してなにも否定しない

大勢の心理学者やカウンセラーの先生方も言っていることですが、
HSP、繊細ということは気質であって、
病気、直さなくてはいけないもの、ではない。

その繊細さがゆえに疲れやすいことはあるかもしれないけど
それすらも許し、受け入れ、それが通常運転と思っていたいです。

わたしは学者でもないし なんの資格も持っていないけれど
わたしがこの記事で言いたいことは
ケースはひとそれぞれだとしても
自分のことを知るためにトライ&エラーを繰り返して
自分なりに理解を深めていくことが大事
と感じたことです。

今回のわたしは
いろんなきっかけがあり自分の敏感さを自覚して
興味を持って 生活が良くなると思って勉強してみたけれど
それすらも過敏になって途中断念してしまった。
でも別の方法で自分と向き合ったり 自分を知ることができた。

なので世の中で「正しい」とされているものや
そう見えるものでも
決して自分に合っているとは限らないのです。
(逆にじぶんに合わないイコール「誤り」でもない)

得た情報で、たとえそれが知りたかったことの答えでも
「なんかしっくりこないな~」
「心が疲れるな~」
と感じたら無理に受け入れることはないし、
自分を知る方法はほかにもたくさんあることを忘れないでください。

あなたが人を思いやれるこころを持っていて、
そして自分と本気で向き合いたいなら、
自分のこころを最優先していいとわたしは思います。

そこで発見できたことを大切にできたのなら
いまより少し生きやすくなれるのではないでしょうか。

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